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というわけでイナの日です。
語呂合わせではなくてイナの設定上の誕生日です!
……まぁ、誕生日は語呂合わせで考えましたけどね←

カオリンからもイラストを頂きました!描き始めってやつですね!


影利「あれ?この手にもってるのなに?」
カオリン「かかったな!!」

というわけで↓に続く。

ロールでしたすんません(´・ω・`)

それから抜然人活劇-イナ-の方でブログ小説を急遽書いてみました。
もちっと加筆修正したらピクシブにアップするかもしれません(`・ω・´)b
というか今日考えて、今日書いて、今日中にアップしようという具合なので乱文も乱文かと思いますが(;・∀・)

それでも良ければ続きからどうぞ~。



抜然人活劇-イナ- ~正義と悪~

「どうやら。待ち伏せされたようじゃのう」
 人目に付かなそうな廃屋。元は劇場だった所だろう。
 私が呟いたのはその丁度中心に来たところ。
 後をつけられていたのは分かっている。一応、先回りされたということになるか。
 微塵も隠す気のない殺気が向けられていたから、人目の届かない場所を選んだのだ。
 つまり、ああ言っておきながら誘導したのは私だ。
 敵も都合が良かったのか、ホイホイ着てくれちゃって。

「ムゥ~ハッハッハッハー! ここがアナタの死に場所のようね! イナ=シルバチオ=ボルダーン!!」

 聞いたことのある声が場内に響き渡る。
 聞いたことのある、は間違いだった。耳タコだ、耳タコ。
「ディナ=アムーア……。つい最近、ぶちのめしたばかりじゃろうに。まだ懲りぬのか?」
 左上。二階の客席場に立ついかにも悪者風な装いの女に視線を向ける。
「フフン。よくぞ見破ったな!」
 膝と肩のアーマーにツノのような突起が鬱陶しいほど伸びているその姿だけでも彼女だと分かるのに、毎回登場する度に変わる仮面がディナ=アムーアである事をコレでもか!と言うほどに物語っている。今回は一本角のサイクロプス。どういう趣味だ。
「やはり持っている風格、センスがそうさせるのねぇ」
 両手を頬に当てながら何やら恍惚としている。相変わらずなヤツ。
「今日という今日は覚悟してもらうわよ!」
 耳タコ過ぎる言葉に私はやる気なく耳をほじりながら言ってやった。
「断る! このイナ=シルバチオ=ボルダーンがもっとも好きなことの一つは、悪人の申し出に断ると言ってやることじゃ。悪を断つ剣じゃからのう」
「ムカッ! だから気に入らないのよアナタは!」
 これでもかと見せ付けるように、ぶあさぁ! と黒いのか紫なのかわからないマントを広げると、びしっ! と私を指差すディナ。
 上から目線と人を指差す行いに少々カチンときたぞ。
「アナタに悪の何が分かるというの!? 馬鹿の一つ覚えのように正義正義って、悪を悪者のように言うんじゃないわよ!」
 ……何を言っておるんだこやつは?
「おぬしも分かっておらぬのう。ベラベラと喋る悪者は、それだけで負け犬臭くなるのじゃぞ」
「なっ、なにぃ~!?」
「後におぬしは、『やった!? イナを倒したわよ! ムゥ~ハッハッハッハー!』からの『ば、ばかな!?』と言う!」
「馬鹿にしないでよ! 予め言われたことを言うわけないでしょう!」
 これまでにその二つのセリフをどれだけ言ったかもう忘れておるのかこやつは……。
 相手にしたくないが、そうも言っていられぬか。
「仕方ないのう。降りて来い。相手をしてやるぞ」
「降り、る……?」
 私とディナは同時に階段……が、あったであろう場所を見た。
 見ると二階へ上がる階段は完全に崩壊している。瓦礫を足場に登ったはいいが、今度は上に着くまでに階段が崩れていったというところか。
 二階から飛び降りる度胸もない様子。
 どうしようと言わんばかりの顔で私を見てくるディナ。
「ああ、もう。ポケ~と私を見つめるな!」
「だ、だって~」
「涙目になるなというに!」
「ムッ! ち、違うわよ! ここからアナタをなぶってやるつもりだったのよ!」
 苦し紛れの言い訳。それに沿うように呪文を唱えるディナ。
 そう。ディナはああ見えて魔法が使える。私が見てきた中ではトップクラスの実力者だ。
 ……性格はアレだけど。
 私はやれやれと剣を手にした。刃は私の身の丈ほどあり、私の体を覆い隠せるほど幅の広い大剣。私の愛刀、鬼神斬巌刀(きじんざんかんとう)だ。
 この剣と私に、断てぬ物など何も無い!
「カオスティック・カース・シャウト!」
 ドス黒い顔だけの怨霊がディナの周りに数体現れると、不規則な動きで私に飛び掛ってくる。
「こいつはヤバイわよー。少しでも触れたら体に纏わりついてアナタなんて一発よ!」
「ったく。よく喋るのう」
 ヤバイのはわかっている。一瞬にして空気を変えるそれはまさに怨霊。
 私はそれに対抗する魔法のような技は一切持っていないし、物理攻撃が通じるようなものでもなさそうだ。
 これは気合を入れていかねば!
 鬼神斬巌刀を肩に担ぎ、ディナのいる二階の真下へ突き進む。
「私の死角を突いても無駄よ! そいつらはアナタだけを狙って動くんだから!」
 二体の怨霊が右へ左へ交錯しながら向かってくる。そこへ剣を横に薙ぐ。
 剣に裂かれた怨霊たちは元の形を取り戻そうと激しく揺らぐ。
「無駄だって言ってるでしょ!」
 ディナは上から覗き込みながら叫ぶ。
 それを無視して次に来る怨霊に剣を掲げる。
「チェストォオオオオ!!」
 上から下へ、怨霊を一刀両断! すると、怨霊は元の形に戻ることなく消滅した。
「な、なんてデタラメなヤツ……こうなったら!」
「まだまだ行くぞ!」
 最初の二体を再度斬り裂き、まっすぐ向かってくる一体は上体を限界まで反らして避け、次に飛び掛る一体に向けて剣を振るう。
「これでどう!? アーク・ウインド・バインド!」
 怨霊と同様にねちっこく動く竜巻の渦が真上からあたしを覆う。

 ごぅん!

 風は激しく地面を跳ね返ると、辺りのものすべてを飲み込んで私もろとも瓦礫を撒き散らした。
「やった!? イナを倒したわよ! ムゥ~ハッハッハッハー!」
 ディナの歓喜の声が辺りに響き渡る。

「ほれ見たことか。やっぱり言ったじゃろう?」

 私はスッと二回の手すりに着地する。それを見て目を大きく開くディナ。
「ば、ばかな……」
 上ってきた最後の怨霊を両断し、ディナに向き直った。
「どうして? どうやって……?」
「ジャンプして、風に乗ってじゃが?」
「何で? 剣で魔法が斬れるのよ……?」
「ふむ。この剣に断てぬ物無しじゃからかのう?」
 ディナは私の率直な回答に怒りを露にする。
 魔法を斬るとか考えてやったことじゃない。斬りたかったから斬ったまで。この剣に断てぬ物は無いという自信はいつだって持っているのだ。
「ふざけないでよ! そんな感情論が私の魔法を超えるはずない! ここまでくるのにどれほどの月日と時間を経たか。アナタに分かるの!?」
「分からぬ!」
 分からないから分からないと即答してやった。
「だからアナタは嫌いなのよ!」
「私は嫌いではないのだがのう……」
「戯言を!!」
「仕方なかろう。おぬしだって私がここまでの実力になるのに、どれほどの月日と時間をかけたか分かるまい?」
「そ、それは――」
 性根は腐っていない。飽きるほど悪者を打ち倒してきたが、ディナは悪を美学にしているものの、それに染まっていないように見える。もしくは別の悪……なのだろうか。
 だから、か。私は彼女を嫌ってはいない。その目からありったけの憎悪を向けられても、どこか頼もしさに似た何かを感じずにはいられないのだ。
「他に言うことはあるかのう?」
 ディナは私を見た後、視線を反らした。珍しく無言で返してきたな。
「では私が言おう。ディナ」
「何よ?」
「もう斬っておるぞ」
「へ?」
 鬼神斬巌刀を二階の床に突き刺した。
 すると床は砕け、一階から伸びる三本の柱が真っ二つに裂け砕け散る。
 怨霊との戦いで狙っていたのはそこだったのだ。
 私はディナの体に腕を回した。
「ちょ、ちょっと!?」
「膝のアーマーのトゲはなんとかならぬのか? 抱きにくいわ!」
 ディナを抱え、一階へと飛び降りる。
「余計なことして!」
 まるで気の強い猫だ。ディナを離すとすぐに私の元から離れ、例も言わない。
 まぁ、私もそのつもりで助けたわけじゃないが。
「私は悪よ! いつか悪によって万物を統べて頂点に立つ女よ!」
「頂点に立つかどうかは分からぬが。おぬしが悪を貫こうとしておるのは分かっておる」
「じゃあなぜ助けたの!? 私一人を助けたせいで、私が三人殺したらそれは正義と言えるの!?」
「正義とは助けた人数では決まらぬ。私が正しいと信じた道を貫くのみじゃ。それにのう――」
 ディナの頭の上に手を置いた。わけが分からないという顔で私を見上げている。
「おぬしはそういう人間ではないと分かる。だから助けたのじゃ」
「ばっ、馬鹿じゃないの!?」
 私の手を払って距離を開けるディナ。
「おぬしの悪も、それと同じように感じるがのう」
「私、は――」
 私を睨み付けるディナ。いつまで経ってもその言葉の続きは出てこなかった。
 しばらくするとディナはくるりと反転し、背中を見せて歩き出した。
「やっぱりアナタが嫌い! 助けた礼なんて言わないんだから!」
「こーのツンデレが~」
「うるさい! 今度は絶対勝ってやるから! アナタは戦い続けてなさい! その正義とやらで!!」
「無論じゃ。おぬしも戦い続けるのであろう? なら、また戦うこともあろう」
「フンッ!」
「それに、まだ戦うことになるからのう」
「えっ?」
 私はディナの元へ駆け寄ると、ディナが振り向く前にその背中に自分の背中を預けた。
「ちょ、ちょっと!?」
 鬼神斬巌刀を振り上げ、周囲に気を配る。
「十、二十、三十人……いや、もっとか? 今回はいやに周到のようじゃのう」
「敵、なの!?」
 慌てて正面を向き直って警戒するディナ。
 建物全体を囲まれている。中に入ってくるのも時間の問題だろう。
「ちょっと! だから私を助けたの!?」
「まさか。一人でもやれるつもりじゃ。だがこれで自分の身くらいは守れよう?」
「冗談じゃない! アナタよりも倒してみせるわよ!」
「威勢はいいが、本当に良いのか?」
「何が?」
「敵を送り込んだ人物は恐らく、おぬしの兄じゃぞ」
「え……? フ、フン! 兄様にも狙われてるんじゃアナタも終わりね」
「ところがのう。ここにおぬしの兄はいない。下っ端のヤツ等の目におぬしはどう映っておるのかのう?」
「味方ぁ!? ア、アナタのぉ!? 冗談じゃない!!」
 無論、冗談ではない。
 入り口から窓から物陰から。とんでもない数の影が見え隠れしている。
 五十じゃ済まなさそうだ。百人近くはいるだろう。
 そして、例えディナの兄がいた所で。私を倒す好機なら妹すら犠牲にするだろう。ディナの兄、デロイはそういう男なのだ。
 それにディナは恐らく気づいていないのだろう。

「来るわよ! 先手必勝よ、イナ=シルバチオ=ボルダーン!」
「うむ! 私たちの戦いはこれからじゃ!!」


婆言葉で一人称はさすがに無理!ということでこんな具合に。
WaterSproutSのイナ寄りな抜然人活劇のイナって感じですかねぇ。
「私たちの戦いはこれからじゃ!」がやりたかったwww

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無題

こんばんわ、光一です。
どうも、新しい年になりましたね。
今年もよろしくお願いいたします♪

と、先ほどメールもお送りしたのですが、サイトを移転しました。
サイト本館・各同盟のURL変更、お手数ですがお願いいたします。

Re:無題

今年もよろしくお願い致します!

メールありがとうございました~。
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