頑なに絵を描こうとしないのはその時間を小説に当てたいからです。影利です。
そんな僕も小学校までは絵が大好きで何かに入賞したりしたもんです。
小学3年生までは書道をしていて、その後は半年だけ絵を習っていました。
家から徒歩5分。車がギリギリ通れるような小道から小道へ。
絵の具を持ってウキウキしながら通ったものです。
絵の先生はパーマな頭にメガネと、いかにもおばさんという風貌でしたね。
庭には色んな植木に見たことのない花や置き物があって、家の中に大きな鏡もあったように記憶しています。
版画の授業でケガをした時に先生は真っ先に庭のアロエを切って持ってきたりねw
その家の中でとても充実した時間を送っていたと振り返ってみると思えます。
こうやって創作の道を歩いているせいか、最近はその絵の先生が魔女のように思えてきました。
うちの母にそのことを言ったら「魔女は魔女でも良い魔女」だと言われ、納得してしまうほどですw
そんないい先生のところへ通った期間はわずか半年。
たしかその先生が病気になったからだと聞きました。
それから何年かして、その先生が外で歩いているのを見るようになり、ああ良くなったんだと安心しました。
案外、病院じゃなくて自宅で魔法でも使ったのかもしれませんw
だって先生。あの頃とまったく変わらないんですよねw
あれから十五年以上経ちます。もう定年前後だと思うんですけど、ぜんぜん老けてないんですよね。
今現在もしっかり姿勢も良く歩いていますし。「それも魔法か!?」とw
半年だけの先生ですが、創作する楽しさは間違いなく先生から貰ったものです。
思えばあの先生の家の中がその楽しさの魔法にかかっていたように思えます。
それから十数年。
絵から、文章に。えんぴつと筆から、パソコンとキーボードに。
形は違うけれど、わずか半年だけ掛かっていたその魔法は、今も僕の中で発動しているようです。
もう先生は僕のことも名前も覚えていないかもしれないですが、店頭に僕の本が並んだ時、きっと手にとってくれると信じています。
なんてったって先生は魔法使いですからねw
≪今日のイト姫≫
「ここは小説サイトじゃが、頂いたたくさんの絵で溢れておる。
これも魔法のなせる業なのかもしれぬな」
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無題
そういう影響を与えてくれた良い人に出会えているのが羨ましいですねえ。
私……思いだそうとしていたんですが、そういう人が思い当たらないですね、う~ん(汗)
Re:無題
何気ないことでも後々考えてみると結構大きな影響になってたりするもんですよね。
光一さんにもたくさんいると思いますよ~。