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 誰かに訴えたいものを文章に乗せています。
 それを「お前読め」って言って無理に読ませたりはしませんが、気づいてもらえたら御の字ですね。
 訴えたいものといっても不特定多数だったりすることもありますが。

 こんなキャラを作って、こんなセリフを言わせてみたい。
 僕が小説の中に世界を作るとしたら、そんな一行か二行のために設定から世界から何から何まで。
 場合によっては長編化して、そのラストで使われるなんてことも。
 普段はこういう書き方はしないのですが、僕が小説を描き始めた最初期の頃は多かったですね。

 例えるなら手探りで急な崖を登るような感じでしょうか。
 命綱は一本。あっちへこっちへフラフラしながら常に考え、最良の道を探しながら進む。
 破綻すればあっさりと筆を置くハメに。

 対して練りに練って書いた小説は傾斜のある崖でしょうか。
 命綱は複数で足取りは軽やか。失敗も少なく別の道も見えてくる。
 時には頼みの綱だった命綱がからみあうアクシデントも無くは無く。

 書く前に生まれる設定と、書きながら生まれる設定では後者が優遇されることが多いです。
 実は設定を固める作業をする前に書いた方が新しい案が出てきやすいです。
 書く前にやる作業が出てくるだけだから当然のことだ。とも考えられるし、下手に考えずに始めたから文章を書いていて最良のものを見つけやすくなっている。とも考えられます。

 ガチガチな固定概念は好きじゃないですからね~。
 これはこう。と決め付けるよりも、一つの可能性として考えるようにしています。
 文章を考えるときも、こんな具合に設定を練ったりあやふやにしておいて始めるのも意味があるんです。

 ……まぁ、おかげでゴッソリ10~20ページ削除するハメになることもありますがねw
 その分、いいものができればその労力も無駄ではないはず。
 ただ小説の作業そのものが、時は金なり、に変わっていくのならそれは評価できない点になりますね。

 書くことに苦労するのはよくあることですが、締め切りの関係でそうもしていられない。
 そんな時、「ああ、これまで書いてきてよかった」と思えるくらい色んなものを磨いたり身につけることができたらいいなと思います。
 今日はそんな駄文でしたw
≪今日のイナたん≫
cd89563d.jpeg

「ただ、ひたすらに修行、修行、修行……そうやり続けるのみ!

 無駄なものなどない。すべてに意味があるものとせよ!」
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