金縛りと夢の続きなど

　昨日は金縛りのプロセス（？）を紹介したので、不思議体験談をば。

　続きに収納しておきますので、興味がある方はどうぞ。
　ホラーとかグロとかは一切ありません。
　僕にしてみたら、思い出みたいなものです。

　去年か一昨年かに金縛りにあったのですが、それはいつもとある夢の後でした。

　僕はジェリック・フなんとかって人でした。エフなんとかだったかな？外国人でした。
　夢の序盤で医者に何度も名前を呼ばれていたのですが、苗字は忘れましたｗ
　僕の体は見たことの無い病院のベットの上で、延命治療が施されていました。
　体の至るところにソレ用のチューブが付けられていた、口には二本以上も咥えさせられていました。

　ベットの傍らには奥さんがいました。名前はレかラで始まるような名前だった気がします。
　子どもも一人いるみたいでしたが、そこには登場しませんでした。

　体は一切動かせず、ただ首を右か左に動かすことしかできません。
　僕はこれ以上の迷惑を掛けたくないと悲しんでいました。
　家は貧しくも無く裕福でもない普通の家だったんですが、周りへの迷惑を考えていたのでしょう。
　今の自分が嫌で、早くどうにかなりたいという心境でした。

　そして、右腕だけが自由になると、僕は自分の口に繋がれたマスクやチューブを剥がします。
　するとしばらくしてに口から大量の血を吐き出してしまいます。

　奥さんが涙を流して僕の名前（ジェリック）を呼ぶんですが、その場面が五分か十分か、とにかく長い時間続くと、僕は血を吐いて息絶えてしまいます。
　それまでの間、僕は奥さんに何かを伝えようとするのですが、それができずに亡くなってしまうんです。

　亡くなった後すぐに、僕の体は霊体となって奥さんの後ろで見下ろすように浮かぶんです。
　奥さんを後ろから抱き締めて、その場から離れていくんですが、奥さんは気付くんですよ。
　「いかないで」って泣きながら。もう幽霊なのに、僕を追いかけるように。

　そこまで見ると、僕は自分のベットの上で金縛りにあっていました。
　まるで夢の続きのように体は動かず、とても悲しい気持ちで溢れていました。

　それから日を空けて、何度か同じ夢を見るんですが、決まって金縛りにあっていました。
　二回目に見た後、僕はジェリックが最後に奥さんへ何を伝えたかったのか考えていました。
　「ごめん」なのか「ありがとう」なのか「愛してる」なのか「さよなら」なのか。
　でも、夢に入ると僕の↑のような思考はかき消され、「何かを伝えなくては」というものだけでいつも止まってしまうんです。

　それから三回目、四回目と続き、延命治療用のチューブを外した後、何度も何かを言おうとするのですが、それも適わず、僕は夢の後にまた金縛りにあっていました。
　胸の奥から込み上げるのは悲しみだけで、夢の後は決まって泣きたくなっていましたね。

　次に夢を見たのは一週間か二週間か空いた時でした。
　この時だけは何も焦ることは無く、これまでと同じように僕は繋がれたチューブを外しました。
　そしたら声が出たんです。「あ」と。日本語で。夢の中は違和感なしに日本語でしたけど＾＾；
　何度も見てきたように、奥さんが駆け寄ります。
　僕は大きく息を吸ったり吐いたりした後、やがて込み上げてくる吐血を前に言う事ができました。

　「ありがとう。愛している」……と。

　そしたら奥さんは微笑みながら「私もよ」と言ってくれるんです。
　すると、なぜかこれまでのように血を吐くこともなく、僕は息を引きとることができました。
　同じように霊体になって奥さんを見つめていると、奥さんは僕に手を振ってくれました。
　「ああ。やっと伝えられた」そう思ったところで夢から覚めました。
　あんなに金縛りになっていたのに、それも嫌だなぁと思っていたのに、
　目が覚めたら金縛りも無く、とてもスッキリとしていました。

　次に、僕はこれと同じ夢を見て、↑と同じ結末を迎えるのですが、また金縛りにあっていました。
　不安も何もない状態だったので、すぐに動けるようになりましたけどね。
　それがこの夢を見た最後の日でした。

　この後、霊零感のモデルである叔母に「大変だったでしょ？」と言われるんですが、
　後日、叔母に聞いたら「大変だったでしょ？」と言ったことを忘れていました。


　これで話は終わりです。
　僕にはこの夢と金縛りは何か霊的なものを感じました。
　誰かの霊が僕に見せたのか、それとも前世の記憶なのか。
　時代的に今と変わらないので前者かな？と思いますけどね。

　幽霊とか超常現象とかを一切信じない人は僕の描いた妄想とでも受け取ってもらえれば結構です。
　僕がこの夢を見て、金縛り状態になった体験は事実なので。

　なんとなく、誰かに伝えたかったのでここで書く事で少し楽になれた気持ちです。
　ここまで読んでくれてありがとうございました。